【ニシンの群来(くき)到来記念】本場江差のニシン特集!

2020年03月07日更新

ニシンの群来が再びやって来た!

3月4日に当サイト上でお知らせしました通り、江差町内の漁港で、久し振りにニシンの「群来(くき)」という現象が確認されました。

沖合を回遊していたニシンが産卵のために水深が浅い場所に近付くことで、コーヒーにクリームを注いだ時の様に、青い海が白く濁る現象を「群れが来る」と書いて「群来」と呼びます。

▼群来発見時の記事はこちら

江戸時代よりニシンを中心とする北前船交易で大いに繁栄した江差にとって、ニシンは江差を象徴する特別な存在です。ところが、第一次世界大戦より前の大正2年を最後に、江差では群来を確認できなくなりました。その頃からニシンの漁獲自体もほぼ絶えてしまったのです。

一般的には「江差と言えばニシンで栄えたマチ」というイメージを持たれつつも、実はニシンがほとんど獲れないという苦しい状況が続いていました。

そのような状況下で、近隣町と連携して稚魚の放流事業などを辛抱強く続けてきた甲斐があってか、3年前の2017年2月末、実に104年振りの群来が江差町内で確認されマチは大いに沸き立ちました。

朗報は続くもので、同じ2017年の4月末、今度は江差町が「ニシンの繁栄が息づく町」として北海道初の『日本遺産』に認定されたのです。

ところが、群来はその1回限りで途絶えてしまい、一転して悲しみに暮れていた中で、群来が再来したという今回のニュースが飛び込んできたのです。それもトン単位で漁獲される程の好調ぶりで!

江差に群来が戻ってきたならば、本場のニシンを味わってみたくなりますよね

と言うことで、江差町で手に入るニシンのグルメをいくつかご紹介します。

本格手作り 江差ニシンまん

江差産ニシンを多くの方々に手軽に味わってもらえるようにしたいという思いから生まれた商品で、2019年12月に発売開始されました。

ニシングルメの定番である江差産ニシンの甘露煮を、江差町のとなりマチ、乙部町にある「バリアフリーホテルあすなろ」(社会福祉法人江差福祉会経営)のレストランで活躍する料理人に中華まんじゅう化してもらったのです。甘露煮に高菜や生姜などを加えて、ニシンのクセを消しつつ食感をアップさせています。

ちなみに、その料理人は中華の本場、香港で「点心師」の資格を獲得した本格派!
美味しくないわけがありません。

ニシンの甘露煮

定番ど真ん中のニシン料理である「ニシンそば」。蕎麦の上に乗っているのが「ニシン甘露煮」です。ニシンの身を甘辛く煮付けて、コクのある味わいに仕上がっています。

江差町のお土産屋さん『アンテナショップ ぷらっと江差』では、数ある江差土産の中で、売れ筋ランキング上位の常連です。

ニシンそば・ニシンカレー

済んだ色をした醤油ベースの汁の上に甘露煮を乗せたのがニシンそばです。これぞ王道のメニューですね。初めて江差を訪れた方は、まずはニシンそばを注文する傾向が強いように思われます。

そして変わり種として2019年に新登場したのがニシンカレー。江差町と同じく「日本で最も美しい村連合」加盟地である美瑛町の「びえい豚カレーとろとろ煮込み」と、江差産ニシンの甘露煮をコラボさせてみたものです。絶妙なマッチングをお楽しみください。


これまでご紹介したニシングルメの数々は、どれも『アンテナショップ ぷらっと江差』で販売しています。


もちろん、江差町内には他にも多くの飲食店や宿泊施設があります。どのようなニシングルメがあるのかについては、「ぷらっと江差」と同じ建物の中にある『江差町観光情報総合案内所』でご案内いたします。お気軽にご相談くださいませ。

新たなニシングルメが登場するかも!?

ニシンの群来が到来する少し前、ニシンの「二=2」が並ぶ2月22日に開催されたのが「ニシンチャレンジカップ」

江差町内の飲食店など5団体が集い、それぞれがオリジナルのニシン料理を考えて販売し、その中からナンバーワンを決めるというイベントです。

▼ニシンチャレンジカップの紹介記事はこちら

共催者である北海道教育大学函館校の学生たちの、若者らしい感性や勢いが反映されたイベントとなり、会場は多くの来場者でにぎわいました。

審査員と一般来場者による投票の結果、見事優勝を勝ち取ったのが『イタリア風居酒屋 パレス』さんの「ニシンのラグーパスタ」でした。

この優勝作品を、どこかのお店で実際に販売する計画も進行中だそうです。楽しみですね。

やはり、江差と言えばニシン!

これまでご紹介してきたニシングルメの数々、いかがでしたでしょうか。

もちろん、これらが全てではありません。ここで紹介しきれない程、様々なニシングルメがあります。

「江差と言えばニシンで栄えたマチ」

江差町の観光振興を通じて地域経済を活性化させるための組織である「北海道江差観光みらい機構(日本版DMO候補法人/事務局長:浅見尚資)では、江差がこのイメージに見合うようになるため、また、このイメージをさらに強化するために、江差を訪れたお客様がいつでも手軽に江差産ニシンを体感して満足してもらえるようになることへの取り組みを、地域と一体となって推進していきます。


最後に、来年のこの季節、ニシンの群来が再び江差の浜に訪れてくれることを楽しみに待ちましょう。

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