法華寺
法華寺のご紹介
約480年前に上ノ国で創立され、寛文5年(1665年)に江差に移転し、享保6年(1721年)に本堂を建立。室町時代の荘厳な建築美を残しています。
山門は300年以上前に檜山奉行所の正門として建てられたもので、これも北海道最古の建造物の一つ。本堂の7m四方の天井に描かれた「八方にらみの龍」は、日本文人画の第一人者、池大雅の作と伝えられています。そのほかにも文化的価値の高い仏画や屏風など多くの古美術品が保存されています。
法華寺の八方睨みの龍(町指定有形文化財)
北海道の交易港として栄えてきた江差には、各地からたくさんの人々が集まり、それぞれの文化をもたらしました。そうしたことから、江差には姥神大神宮だけではなく、多くの神社仏閣があります。
今からおよそ710年前の正応4年(1291年)、日蓮上人の弟子日持上人が渡道し、上ノ国村小堀(現在の上ノ国小森)に渡り、そこに経石を埋めたという伝説があります。これが後に法華堂となり、寛文5年(1665年)、14世住職日窓の時にこれを復興し、日窓の院号をとって成翁山と称して江差町沢町に移転したといいます。しかし、再興後焼失し、享保61年(1721年)、現在地は再建されました。
法華寺の山門は延宝6年(1678年)に檜山番所の表門として建造され、明治15年に本寺に移されたものです。この寺で、山門以上に有名なのは、八方睨みの龍と言われる天井画です。
寛政年間(1789~1801年)、藩主の弟であった松前廣長は芸術を愛好し、自らも絵をよく描きました。そして、かねてから親交のあった京都の絵師池大雅を松前に招きました。そして、松前廣長は法華寺の天井画を寄進するため龍の絵を依頼したのです。奇人といわれた大雅でしたが画道には熱心で、依頼を受けると、福山により便船に乗って江差に渡り、実地に本堂を見聞して構想を練りました。
ある日、池大雅の妻玉欄が裏の林に行ってみると大蛇が蟠踞(ばんきょ)して、こちらを睨んでいるのを発見し、驚き走って夫に告げました。
大雅は早速その場に行き、しばらく大蛇の状態を凝視していましたが、家に帰るやいなや一気にかの大作を描き上げました。これが現在に現在に伝わる法華寺の天井画で、どこから見ても龍から睨まれているような気がするので、「八方睨みの龍」と呼ばれています。まさに国宝的価値を持つ名画として美術史上に特筆すべきものです。
法華寺の枝垂桜
松前大島の大爆発と大津波の来襲
寛保元年(1741年)の7月、突然、松前大島が大爆発。続いて江差と熊石間の海岸を大津波が襲い、1,467人もの尊い人命が失われる大惨事となりました。
この犠牲者を供養する寛保津波の碑が、正覚院と法華寺に残されています。
法華寺のご案内
所在地 | 北海道檜山郡江差町字本町71 |
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電話番号 | 0139-52-0355 |
入館料 | 高校生以上 300円 小中学生 150円 ※30名以上の団体は1割引 |
開館時間 | 9:00~17:00 |
休館日 | 不定休 |
駐車場 | 有り |
地図
観光スポットマップ
【お問い合わせ先】
〒043-8560 北海道檜山郡江差町字中歌町193-1
江差町役場 追分観光課 観光係
TEL:0139-52-6716
FAX:0139-52-5666
社会教育課 地域文化係
TEL:0139-52-1047
FAX:0139-52-0234