船絵馬

その昔、雨乞いには黒馬を止雨と日乞いには白馬を神に捧げた。
いつしか、生馬に「絵馬」が代わった。
眼病平癒の祈願には「め」と書いた。
出港のときは航海安全を祈り 無事帰港の喜びと御礼に船絵馬を奉献した。
姥神大神宮の掲額は六隻の持ち船が誇らしい。
この絵馬の構図は、近江商人、西川伝右衛門が、近江八幡市、円満寺に奉納した北前船図と よく似ている。
永遠へのあこがれと恐れとを生む海と空。
幸運に笑い、悲運に泣くとき 人びとは神や仏にぬがづく。
たんなる超自然の力の崇拝ではなく、それは 父母の父母、その上の祖霊とともに暮らす、 血縁地縁のきづなを確めあうマツリとなる。
浜街道には森厳な古寺社、小さなほこらが 数多く、神の国仏の里と呼んでもよい。

「北前船 -日本海文化と江差-」より

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